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logosノ夢 ブログ(雑記)

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MIDIの音

最近、「MidRadioPlayer」という、XGでMIDIを再生できるプレーヤーを導入してみました。以前使っていたPCにXG音源が入っていたのですが、その頃に聴いていたMIDIをMidRadioPlayerで聴いてみたら、当時聴いたのと同じ音が再生されて「やっぱりこれだ」と思いました。

10年くらい前はまだXGが搭載されたPCが出回っていたかもしれませんが、今ではすっかり廃れてしまって、PCで普通にMIDIを聴くとWindows標準の音源(GS?)で再生されて、MIDIによってはいかにも電子音といった感じの音を聴くことになってしまいます。かつて聴いた音をまた聴いてみたいと思い、XGについて少し調べてみたところ、この音源を搭載したプレーヤーをYAMAHAがフリーソフトとして提供していることを知り、それで今回そのフリーソフト、「MidRadioPlayer」を導入してみたというわけです。

例えばMP3は、音そのものを0と1の羅列に変換し記録したデータ(WAV)を圧縮したファイルですが、MIDIは音の鳴らし方、言わば「音符」を記録したデータファイルであるそうです。そして、MIDIは音源というものがないと再生できず、またその音源によって音や旋律の聞こえ方・印象が大きく変わるようです。ただし、そのMIDIがどの音源(GS? GM? XG? …)に合わせて作られたかにもよるので、XG向けMIDIをGMで聴いたり、GM向けMIDIをGSで聴いたりしても音の聞こえ方・印象が変わってきます(ひどい場合には旋律が崩れたり特定の楽器パートが聞こえなくなる)。

音源にはハードウェア音源とソフトウェア音源があり、XGはソフトウェア音源ですが、この音源でMIDIを聞くとWindows標準の音源(GS?)よりもずっと高品質な音になっていることが少なくないという印象を持ちます。

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考えるならば…

「考えるものこそ人間である。」この考え方に従うと、考えない私は人間ではない。考えるということはどういうことだろうか?

疑問を持つということ。無意識に従っていることすべてに疑問を持つということ。当たり前だと思っていること、それが社会的に自然なことだと思っていること、…。それらをどこまで合理的に説明できるだろうか? そのように感じ、そのように考え、そのように動くのは、なぜなのか?

すべてがばらばらになるユートピア

諸星大二郎自選短編集は2冊から成っている漫画ですが、「生物都市」が収録されているものとは別の1冊に「夢みる機械」という短編があります。これも「生物都市」と同じメッセージがあるように感じさせる漫画でした。以下、超要約…。

主人公の少年はいつからか、毎日の生活の中で「周りの人たちが生彩さを欠いている」と感じていました。知り合いのおじさんにそのことについて相談し、自分の母親がある時階段から足を滑らせて転倒すると壊れしまい、実はロボットだった、ということをそのおじさんに明かします。おじさんを自宅に連れて帰って壊れた母親ロボットをおじさんに実際に見てもらってそのことを明かしたわけですが、壊れた母親ロボットは屋根裏に保管されていました。おじさんはそこに入る時、入り口付近に置かれていたガラス片で手に切り傷を負います。

次の日、奇怪なことが起こります。学校で先生が前日やった授業内容を繰り返し、次第におかしくなります。主人公が先生を押し倒すと、壊れてしまいます。同級生は誰もが無言・無表情のままで、先生も生徒も皆ロボットであったことに気付きます。学校から飛び出して知り合いのおじさんに再び相談しますが、そのおじさんが手に負っているはずの切り傷の後が消えています。煙草を買いに行ってくると言って階段を下りようとするおじさんを後ろから押し落とすと、おじさんは壊れてしまいました。生身の人間だと思っていたはずの知り合いのおじさんまでもロボットに置き換わっていたことに気付きます。そして、そのおじさんのロボットから名刺を見つけ、人々をロボットに置き変えている組織の手掛かり(組織の住所)を知り、その組織へと向かいます。

組織に辿り着いた主人公は真相を追求します。主人公は組織の人間(これもロボット)の説明を受け入れず、機械を攻撃して外に出ます。すると、外にいる人間すべてが止まっているという状況を目の当たりにし、呆然とします。機械は、コントロール機能を自己修復し社会生活をするロボットを10分で再び動かせると自己分析します。呆然としていた主人公は、生身の人間を探して町の中を走り出します。(ここで漫画の終わり)

以上、要約(のつもり)。

人がロボットに置き換わって社会生活をし、ロボットと代わった本物の人間は1人1人、カプセルのような個別の容器の中に横たわって、機械がコントロールする「夢」を見て眠り続ける、というのがこの漫画のベース部分かと思います。物語中のキャラクターの1人である組織の理事長(このキャラもロボットに置き換わって本物はカプセルの中で自分が世界の帝王になっている夢を見ていますが)は主人公の追及に対し、「皆自分の意志でここに来られた 契約書もある」、「社会的責任や家族があると簡単には蒸発もできない そういう人のために身代りロボットを使うようになってね」、「夢をなくした一般大衆にこそユートピアは必要なんだ!」、と言います。

読んだ後に思ったのは、主人公は自分が目にする人間のほとんどがロボットであるというその現実を「これこそ悪夢なんだ…」と言っていたのですが、その世界は本質的な意味においては本当にユートピアなのではないかということです。人はどんなに他者のことを思ってもその他者自体にはなれず、そのすべての体験を真の意味では共有できません(つまり、他者の苦しみは自分の実感として知ることができません それが人間の残忍さの根本原因であると思います)。欲を捨てることができず、欲でしか生きられず、欲に侵されて生きていることに気付くことさえできません。自分の本当の存在意義を見出すことができません。悪を絶やし、憎しみと悲しみを世界からなくすことができません。しかし、1人1人が、自分の求めている「夢」の条件を与えられて、その中に入り込んでしまえば人間同士の干渉がなくなり、争いも抑圧も支配も、悪も憎しみも悲しみも、すべて消え去ります。だからこそ、この漫画で描かれている世界は本当にユートピアなのではないかと思うのです。1人1人が、自分の求める自分だけの「夢」の世界で「幸福に」生きているのです。

「生物都市」はすべてが1つになるユートピアでしたが「夢みる機械」はその逆で、すべてがばらばらになるユートピア、といった印象を持ちます。それでも、ユートピアという共通のキーワードから、どちらの作品にも同じメッセージが込められていると感じました。

すべてが一つになるユートピア

ある料理のブログを見ていて、料理とは無関係ですが「生物都市」という漫画があることを知りました。何となく気になったので少し検索してその粗筋を確かめてみました。


木星の衛星イオに調査に行っていた宇宙船が地球に帰還したが、宇宙船は「何か」をイオから持ち込んでいたらしく、生物と物が溶け合うように融合していくという怪奇現象が発生し、それが宇宙船から外へ拡散して様々なものに感染し、機械と人間(無機物と有機物)がどんどん融合していく

といった感じのものでした。

何だか惹きつけられるものがあったので、「生物都市」が収録されている作者自選短編集を買って読んでみました。この漫画は諸星大二郎という人の短編漫画で、結構古い漫画ですが、今でも短編集に収録されて出されていることを知って買いました。読んでみると、ああ、こういうことなんだな、と妙に納得できるような気がしました。短編ということで短いという感じを持ったのも確かですが、何か日ごろ自分の考えることと一致する部分があるようで、また哲学的なものも感じられたので、そういう点でも買って読んでみて正解でした。

赤と黒の中に消えていく光

想像を超えるほどの激痛や絶望に苦しまされる人々の存在…。

残酷な現実をまた一つ知った後…。

悲愴…。

光は闇に消えていく。

天への願い
「せめて、すべてのヒトの苦しみを取り除いて、激痛や絶望をもたらさないように…、どうか安らぎですべてのヒトを包んでください…。」

安らぎこそが、意識しているか否かによらず、すべてのヒトが求めているものであるはず。
安らぎに包まれたら誰かを傷つけるだろうか?
安らぎに包まれたら誰かを騙すだろうか?
安らぎに包まれたら誰かを疑うだろうか?
安らぎに包まれたら誰かを憎むだろうか?
安らぎに包まれたら不条理な風習や伝統など守るだろうか?
安らぎに包まれたら欲望をどこまでも求め続けるだろうか?
安らぎに包まれたら支配欲や覇権をどこまでも求め続けるだろうか?
安らぎに包まれたら自分と世界、すべての他者との存在の関係性を知らないままでいるだろうか?

ヒトという存在の根本的な問題に目を向けない限り、ヒトは増殖の欲望に支配され続ける。その欲望で目的なく次々にヒトを生み出し、グローバルな関係において直接的あるいは間接的に他者への苦しみをもたらす。ヒトはそうして、自制し切れないものに支配されると同時に、同種であるヒトをも支配して存続していくのだろう…。

知らなかったら「幸福」なのでしょう…。
知ってしまったら、自分を含めた人間という存在の意義を問われるでしょう…。

ただ悲しみしか見いだせない…。自分の生きる空間に光があるとしても、その残酷な現実が遠き国のことだとしても…。

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