アウトサイド

儚く消え去ってゆくのに、その時を好み、その時に入り込んでゆく幻想。
 

それぞれの意志は共通概念となるものではなく、個々の独立した意味として成立している。物理的に分かたれていて、個体が他の個体の真意を知り得ることは原理的にはない。

見せかけの笑顔で互いに騙し合い、騙され合い、また、そうしたことを求めて生きている。だから、仮にそこから「楽しみ」を取ったら、たちまち前が見えなくなり、心の底から生じる闇に侵され、生きていけなくなるだろう。目に映る他のものは、それを見る者自身の認識する世界に幻の空間を創る。

奪い合うばかりの世界では、奪う側も支配されている。自衛に徹するなら他を傷つけ得る力を持たない。欲望と憎しみがグロテスクな歴史を作った。

感覚。気付かないうちに、思考や行動の基礎が狭くなっているということ。多様化した価値は、単純な論理を許さない。思想的な侵略さえある。欲望が根底にある。そういったものに容易に支配され続ける限り、意義は存在し得ない。

互いに利用し、利用され、相互作用によって成立している。組織を見ても、セルフコントロールのできない何かに支配されている。それゆえに、問題が起こるのではないだろうか。しかし、そのような見方も発想を変えれば、支配ではなく選択の結果とも解釈できる。
それでも、最終的に意味を持つのは、体系的に定義されたものだけではないかと考える。欲望とそれの反対の側にある論理。そこに根源的な矛盾が存在していると思える。

無題

無機質な、有機質な、色めき。あちらでもこちらでもこぞって色めいている。慣習的なイベント。

インサイド

価値観や生き方が多様化した時代。
人間はその活動を何の目的で行うのか、何に意義を見出すのか、何のためか・・・。
つまり因果関係。

そういった定義をすることを個々に委ねられているかのよう。

世の中に飛び交い、蔓延り、交錯する、ありとあらゆる情報。

例えて言えば、流れに抗うつもりはないということ。
しかし、流れに溺れるつもりもなく、また、従うつもりもなく…。
やってみたうえで、それでも駄目という結果になるなら、系が存在を拒んだということ。

定義し、そしてそれに沿って実行するということは、言葉に表すほど簡単ではないことを知る。

色々な領域での機能・役割の分散化が起こって、老若男女問わずなるべく自律的に生きることを迫ってくる。

知性による普遍的な価値を求める心があってもいい。

無題

メモ：

知るということは、それをどう思うかということとは別にして知識を得ることができるということと理解します。
共有地の悲劇、財政破綻、静かなる戦争。知ることができた3つの言葉。